海外で働くために「現地採用」の仕事に挑戦したい！どのような職種があるのか？どのようなスキルが必要なのか？就労ビザをサポートしてもらえる仕事って・・・？
現地採用を目指すにあたりどのような仕事が就労ビザを取得しやすいか、わが家が実際に海外での就職活動を進めていく中で気づいたことをお伝えします。
海外就職（就労ビザを取得）しやすい職種とは？
※ここでは、企業に就労ビザをサポートしてもらう「現地採用」に焦点を当てています。
まずはじめに、国によって就労ビザの取りやすさに違いはありますが、就労ビザを取得するということは以下が大前提となります。
- その国の人の仕事を奪わずに
- 人材が不足している分野で
- 他の国から呼んでまで必要な人材であること
本来であれば、わざわざ他国から人材を集めずに国内で採用すればよい話です。しかしどうしても国内では適任者がいない場合に、他国から採用することでそのビジネス、さらにはその国にも貢献できるという名目（理由）で、就労ビザは発給されます。これはつまり、ある程度専門的なスキルが必要だということです。
もちろん海外においては日本語が分かる、話せることが優位となり就職できるケースもあります。その点で現地の日系企業はビザサポートしてもらいやすいです。もちろん外資系企業でもビザサポートしてもらうことはできますが、その場合はスキルはもちろん、ネイティブレベルの英語（もしくはその国の言語）が必要になるかと思います。
それでは具体的に見ていきましょう。
ITエンジニア
ビザサポートありの求人を探していた中で多かったのはITエンジニアです。IT技術が発展を続ける一方で、ITエンジニアは世界中で不足しており、優秀なエンジニアの獲得に各国が躍起になっています。
一口にITエンジニアと言っても様々な種類があり、その中でも需要の多い少ないはあります。それでもやはり専門的な職業であり、世界各地に求人がある印象です。人材が不足している職種なので、ビザのサポートも受けやすい傾向にあります。
営業
現地の日系企業の営業職もビザサポートをしてもらえる求人があります。日系顧客とのやり取りや日本本社とのやり取りがあるため、日本語ができることがアドバンテージになります。業種も様々です。例えば国際的な金融センターであるロンドンでは金融関係の業種の求人が多いです。
マネジメント系
マネージャースキルや経験が必要な職種でも、ビザサポートありの求人があります。営業職と同様に業種には幅があります。
コールセンター／ヘルプデスク
日系企業が海外にコールセンターを置く場合には、ヘルプデスクやサポートの求人があります。こちらは特に東南アジアに多い傾向があります。
飲食系（日本食/寿司シェフ）
日本食人気に伴い、世界各国で日本食レストランを見かけるようになりました。特に寿司の人気は高く、「日本人が握る寿司」の価値が非常に高いと言えます。そのため日本食シェフの需要は高く、求人も多い傾向があります。
他の職種はどうなのか？
自分の経歴やスキルは上のどれにも当てはまらない・・・だからと言って就労ビザが全く取れないかというと、そんなことはありません。上記はあくまで”ビザサポートあり”という求人でよく見かける職種です。これは実際の経験からですが、タイミングも（むしろタイミングが）とても重要です。企業が「何が何でも、ビザサポートしてでも何でも人が必要」という状況であればビザサポートありの求人が出ますし、いくら職種やスキルが合っていても、すでに何らかのビザを持っている人がたまたまライバルにいた場合は恐らくそちらが優先されます。ビザ保有者の方が、ビザ発行の煩雑な手続きを踏む必要がなく、すぐに働き始めることが可能だからです。
まずは実際に探して見てみましょう。
転職サイトで「ビザサポート」というワードで探してみよう
実際にどのような求人があるのか、以前の記事で書いた転職エージェントサイト等で「ビザサポート」というキーワードで検索してみましょう。就労ビザのサポートがある、もしくはサポートを検討してくれる企業が見つかります。自分の経歴やスキルに合う求人があるかもしれません。
実際に、イギリスの独立系エージェント「ACCESS APPOINTMENTS」を例に見てみましょう。
求人検索のキーワード欄に「ビザサポート」と入力します。
検索すると、ビザサポート可の求人が表示されます。（2023年4月現在）
スキルを身につける
ビザサポートありの求人を見てみると、求めらる条件がイメージできてくるかと思います。そうするとおのずと必要なスキルも分かってくるので、それらを身につけることで海外就職へとつながります。
もちろん、現時点での自分の経歴やスキルを活かせる求人があるか、挑戦できるか、エージェントに相談することも可能です。働きたい意思をエージェントに伝えて相談してみましょう。
英語力はどのくらい必要か？
もちろん、英語力はあるに越したことはありません。現地の日系企業であれば日本語で会話をすることができますが、同僚や取引先がみんな日本人とは限らないため、コミュニケーションは英語でとるというケースがほとんどだと思います。日常会話レベルからネイティブレベルまで募集要項によって求められるレベルは様々ですが、コミュニケーションが取れるようにはしておく必要があります。
また国によっては就労ビザを発給するにあたり、英語力やその国の言語ができることの証明（イギリスの場合、IELTS 〇点以上等）を求められる場合があるので注意が必要です。
※IELTS（アイエルツ）とは・・・英語圏の国々に留学、就労または移住を希望する人々の英語力を測定英語試験のこと
まとめ ～海外就職しやすい職種とは～
今回は、就労ビザをサポートしてもらいやすい職種をいくつか挙げてみました。ちなみにわが家はITエンジニアのため求人も見つけやすく、比較的スムーズに就労ビザをサポートしてもらえました。同様にITエンジニアで現地採用で働いている知人も何人かおり、ITは海外就職に強い印象です。
このように海外就職に強い職種は確かにあるものの、実際に海外の求人を探してみると職種は幅広くあります。また、企業が就労ビザをサポートしてくれるかは専門性はもちろんですが、タイミングも重要です。
- まずはビザをサポートしてくれる海外の求人を検索して、募集要項や採用条件をチェックする
- 条件がイメージできたら、求人検索と合わせてスキルアップも
就労ビザのサポートありで現地採用の仕事につくのは厳しいというイメージがあるかもしれません。私たちもはじめは、就労ビザを取得できる仕事があるのか心配でした。しかし実際に仕事を探し始めるとビザサポートを検討してくれる企業があることが分かり、転職活動が進むようになりました。
現地採用での海外就職を検討している方のご参考になれば嬉しいです！
