海外に移住したいと思った時に、行きたい国はありますか?以前に行ったことがあって気に入って絶対にこの国!という方もいれば、まだ漠然としている方も多くいると思います。そもそも行きたいと願ってもビザの問題をクリアしなければなりません。
しかし就職活動をするにも、移住のリサーチをするにも、ある程度行きたい国の目星をつけておくことが大切です。今回はわが家がどういった国を移住先の候補にしていたか、最終的になぜイギリスになったかをお伝えします。
ビザについては、「海外で暮らすには?」に詳しく書いてあります。下記をご覧ください。
第一条件は英語圏
私たちは移住先を英語圏としていました。わが家には小学生二人と未就学児が一人いて、この先の教育について考えることが重要でした。やはりまずはじめに英語が身につけばよいなという思いから、英語圏を考えました。
しかし英語圏はビザを取るのが難しいという問題があります。どの国も移住先として人気が高く積極的に移民を受け入れる必要がないのでビザの取得が年々難しくなっています。
英語圏にこだわる必要があったか?
今になって考えると、そこまで英語圏にこだわる必要はなかったのかも、とも思います。
例えば東南アジアなどは英語が通じる国も多く、シンガポールやフィリピンにおいては英語が公用語です。インターナショナルスクールが多数あるため(学費はピンキリで、日本にあるインターナショナルスクールよりも安いところもあるようです)、子どもはそこで英語を身につけることができます。
ヨーロッパでも、ドイツやオランダなど比較的ビザが取得しやすいと言われている国もあります。ヨーロッパでは小学校の高学年から英語の授業が始まることが多く、母国語と英語が似ていることもあり、英語の習得もしやすいようです。
このように英語圏ではなくても、(母国語を先に習うことにはなりますが)英語を身につけることも可能かと思います。
3つのポイント ー 教育・治安・医療 ー
私たちは行きたい国を英語圏に絞ったあとに、さらに3つのポイントで考えていきました。移住先の候補とするかしないかを判断するための基準のようなものです。このポイント自体が多いと候補を絞り切れないので、自分たちにとってこれは重要だと思う3つを決めました。
教育
まずは子どもたちの教育について。三人全員をインターナショナルスクールや私立学校に通わせるのは金銭的に難しいため、公立の学校に通うことが前提でした。そこで、移民が公立の学校に通うことができるか、費用はかかるか、そして教育内容をリサーチしました。
治安
これはもう言わずもがなですが・・・安全に生活できる国を検討しました。
医療
これも非常に重要なポイントでした。医療の水準はもちろんですが、医療へのアクセスのよさ(すぐに病院で診てもらえるか)、医療費の負担の有無や割合、医療保険の加入(会社が入ってくれるのか、個人で入るのか)の有無、日本語対応の病院があるか、健康診断があるか・・・など。日本にいると当たり前に病院に行くことができますが、海外ではそうはいきません。国によってシステムも異なります。医療に関しては皆さんどなたも、十分に調べておくことをおすすめします。
わが家の移住先候補
上記を踏まえて検討した結果、カナダ、オーストラリア、イギリス、アメリカ をターゲットにして現地採用の仕事を探しました。
アメリカは心配な点がありましたが、住む地域を選べば教育と治安はある程度カバーできることと、医療は会社が保険に入ってくれることが基本的だったため候補にしました。(そうでないとアメリカは医療費も個人で入る保険も高額すぎるので)
予想外のイギリス
結局は職種やスキルや給与面、そして何より新型コロナの影響が大きく最終的に採用が進み内定(オファー)をもらえたのが、イギリスの日系企業でした。
正直なところ、イギリスは候補としてあげていたものの、イギリスに夫の職種の仕事があるというイメージがあまりなく、予想外でした。ただ内定後にあらためて上記の3つのポイントでみて、大きな問題になるところはありませんでした。
もちろん、教育も治安も医療も完璧かといったらそれとは程遠く・・・いろいろ、本当にいろいろありますが、それらはまたおって発信していきます。特に治安と医療は日本に勝る国はないと思います。海外に移住して、あらためて日本の素晴らしさを実感します。
条件はない?それならビザを取得しやすい国に
たしかにどれも大切そうだけど・・・行きたい国の明確な条件はないし、まずは移住できるか知りたいよという方もいるかと思います。そのような場合は、「移住ためのビザを取得しやすい国」から選ぶのも一つの手です。しつこくて申し訳ないですが、移住に一番必要なのはビザ(入国許可証)です。気候や食べ物や慣習といった観点から移住におすすめの国が挙げられていたりしますが・・・たしかにどれも大切です。ですが、まずはビザです。ビザが取得できるかです。ビザを取得しやすい国から、自分に合いそうな国を選んでいくという方法もあります。
ビザや永住権を取得しやすい国の情報はインターネット上で見つけることができるので、そういったページを参考にしてみてください。
まとめ
海外に住みたいけどどの国がいいのかな?と考えている方は、ある程度の目星をつけていきましょう。
- 譲れない条件はあるか
- 移住先の候補とするかを判断するポイント(基準)を決めておこう
- 「移住のためのビザを取得しやすい国」から探すのも一つの手
こうすることで移住したい国が絞れてくるのではないかと思います。行きたい国がある程度決まると、就職活動をはじめ、移住に向けた行動がしやすくなります。
それでは、また!